PLBという遭難信号発信装置

EPIRBとPLB

10日ほど前にバミューダ島の南西二百五十マイルほどの大西洋で遭難信号を出したカタマラン(75フィート)を日本郵船系列の大型貨物船が救助したというニュースがありました。

それ自体はともかくとして、気になったのは、そのときの遭難信号の発信に使われたのが聞き慣れない PLB (Personal Locations Beacon)だったという点。

その信号を米コーストガードが探知して救助の手配を行ったというのですが、ヨットの世界では遭難したときの信号装置として定評のあるイーパーブ(EPIRB)とどう違うのだろうというので、少し調べてみると、

EPIRBはいわば船用の遭難信号発信装置、PLBは個人用の遭難信号発信装置で、日本でも2015年に認められて技適を受けた製品も発売されているそうです(EPIRBよりサイズがかなり小さく、価格も安くなっています)。

現実に遭難したヨットで救助されるという実績があるので説得力はありますね。

救助のニュースはこちら
http://www.e-logit.com/loginews/2017:012708.php

少し詳しい経過が載っているニュース(バミューダ島のニュースサイト、英語)はこちら
http://bernews.com/2017/01/crew-recovered-after-wave-damages-vessel/

PLBはKAZIシープラザでも販売していました。
http://www.seaplaza.jp/hpgen/HPB/entries/40.html

こちらは総務省のサイトからダウンロードできる「PLBの開発現状と展望について」(太洋無線の報告書)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000360583.pdf

ヴァンデ・グローブ世界一周ヨットレース 早くもフィニッシュ

昨年11月にスタートしたヴァンデ・グローブ世界一周ヨットレースで、早くもトップがフィニッシュしました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170120/k10010846031000.html

74日と3時間強で、かつてマーメイドが太平洋を横断した日数より二週間以上短い日数で世界一周したことになります。

現在までに、参加艇の約四割が途中棄権しています。
オフィシャルサイトはこちら
http://www.vendeeglobe.org/en/

八代港の大型開発

熊本県と大型クルーズ船運航会社の「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」(RCC)が官民連携して八代港の開発を進めるそうです。

ニュースはこちら。
https://kumanichi.com/news/local/main/20170118001.xhtml

対象となるのは八代港外港地区の約16万平方メートルで、2020年3月までに22万トン級のクルーズ船が接岸できる耐震強化岸壁を整備(国)し、大型バスの駐車場などを整備(県)し、旅客ターミナルを建設(同社)するそうです。

ニュースサイトによって切り口が異なります。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11845140Y7A110C1LX0000/

2017年は同社関連だけでも60回を超える寄港が予定されていて「数年後には年間100回を超える規模に寄港を増やす方針」だそうです。

100回となると、その前後を含めて二日に一日は大型クルーズ船が往来することになるので、八代港を中心に有明海や八代海の風景が大きく変わっていくでしょうね。

ロイヤルカリビアンの日本語サイトはこちら
http://www.royalcaribbean.jp/cruise/rci/index.do

「海と日本プロジェクト」事業のイベント提案募集

熊本県セーリング連盟を通して、日本セーリング連盟からの「海と日本プロジェクト」についての「イベント提案募集」が届いていますので、お知らせします。

概略、次の通りです。

●イベントの主旨:セーリング競技の認知度向上、セーリング人口の拡大などに役立つイベントの実行計画

●実施時期:海の日をはさむ2ヶ月(6月~8月下旬)

●応募期限:平成29年1月20日 メール必着

●照会先:日本セーリング連盟(JSAF)事務局または普及指導委員会

ただし、次のような要件があるようです。
照会先を含めて、詳細は添付ファイルをご覧ください。

・現在、セーリングに関わっていない子供*(家族を含む)の参加
・1事業当たり、200~1000名程度(25%以上の子供を含む)の参加
・開催に必要な実施要員の確保
・以下のテーマ実施を3つ以上盛り込むこと
 海辺を楽しもう
 沖に出てみよう
 海を味わおう
 海辺体験を記憶に残そう<必須項目>

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> 昨年は、熊本地震復興支援で“みらいえへの無料体験航海&フェリー1泊
> の軍艦島鹿児島クルーズ”が県外の団体主催で実施され、
> 鹿児島では火山めぐりヨットレースと同期して同イベントが実施されています。
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イベント募集
JSAF-project2017

応募用紙
★2017_海プロ助成事業計画書

採用された場合、日本財団を介して費用の75%(目安)の補助(200万円を限度)があるそうです。

ニュージーランドで行方不明のカタマランの父娘がオーストラリアに漂着

昨年12月17日にニュージーランドの北島を出たところで行方不明になっていたヨット(6メートルの木造カタマラン)が、二十日以上たってオーストラリア東岸の漁港で発見されたそうです。

46歳の父親と6歳の娘は、ニュージーランドからタスマニア海を横断し、2000キロ離れたオーストラリアに到着したことになります。

健康に問題はないそうで、舵がこわれ、父親は、北島の北端をまわってベイ・オブ・アイランドに向かうつもりだったが、条件が悪くて、「オーストラリアに向かう方が安全だと決断した」と述べているそうです。

ニュースはこちら(ロイターの日本語サイト)
http://jp.reuters.com/article/nzauboat-idJPKBN14W0M1?utm_source=34553&utm_medium=partner

ヨットの写真を見ると、ほんとうに沿岸航海用で、遭難の是非はともかく、これでニュージーランドからオーストラリアまで子供連れでぶじに渡りきったというのは、ヨット乗りとして立派ではありますが、記事には書かれていないものの、どうも、この話には額面通りに受け取れない「裏」があるようです。

いわく、父親と別居中の母親が親権をめぐって争っていたとか、いまは休暇で母国のスイスにいる母親が発見前に「オーストラリアに行ったかもしれない」と述べていたとか、なにやらワイドショー的展開の予感もあります。

興味のある人は、こちらに発見前から発見後まで、いくつか関連する記事があります(ただしニュージーランドのニュースサイトなので英語です)。

http://www.stuff.co.nz/national/crime/88332169/mind-games-a-custody-battle-and-a-broken-rudder-the-full-alan-langdon-story

氷上のヨット(北海道・根室)

凍った湖でのセーリングは、日本では北海道の根室だけだそうです。

こちらに記事と写真がありますが、帆にはシーホッパーのマークがついているようです。ひょっとして自作でしょうか。
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=37040

こちらは本格的なレース風景の動画(ヨーロッパのエストニア)
https://www.youtube.com/watch?v=cRSw73AC4gk

ヨットのDVD

そろそろ正月のテレビ番組にも飽きてきた今日この頃、ヨット(トライマラン)が登場するDVDはいかがでしょうか。

「アバンダンド 太平洋ディザスター119日」(2016年12月発売)
ツタヤのレンタルやアマゾンなどオンラインショップのレンタルも各種そろっているので、店まで足を運ばなくて済むので便利になりました。

ユーチューブに映画の予告編があります(転載許可取得済み)。

なお、これは約20年前にあった実話の映画化で、
原作は『奇跡の生還―「ローズ・ノエル」号119日間の漂流』(舵社、1998年)です。

(情報提供 by popeye)